安芸の子 2006

１日目〜県民の森へ・開国

朝，広島駅に集合した子どもたち。バスに乗って県民の森へと向かいます。２時間あまりで県民の森に着くと，待っていたのは「出雲の子リーダー養成研究会」の友だち。今回のキャンプは，出雲の子とともに開くネットワークキャンプを兼ねています。と言っても，中には何年も前から来ている子どももおり，すぐになじんでいました。

１日目は，キャンプ場を生活できるように整えて，キャンプの始まりを祝う式・パーティーを開きました。パーティーは，各班で作った料理を持ち寄って祝うバイキングパーティーです。今回のキャンプで初めて作る料理は，スタッフこだわりのメニュー。まだまだぎこちない手つきですが，各班，おいしい料理を作ろうと奮闘していました。

２・３日目〜コース別活動

今回のキャンプは台風の接近をにらみながらのスタート。そのため，プログラムも少し変更になりました。

初級

初級のメインは毛無山早朝登山。２日目の予定が，最終日に行うことに。朝３時，まだ真っ暗な中を起きて，懐中電灯の明かりを頼りに出発。山頂につく頃には明るくなり，全員で朝日を眺めました。
２・３日目は登山の代わりにいろんなことに挑戦。ハンモックづくり，キャンドルづくり，オーブンピザづくり（ダンボールで作ったオーブンでピザを焼きました），大野戦（野外ゲーム），川で水遊び，夜間ゲーム。山のキャンプでやりそうなものはほぼやったのでは？と思うぐらいに盛りだくさんのプログラムとなりました。

中級

中級は，２日目に沢登り，３日目に比婆山・烏帽子山縦走登山と１日１日時間をかけて自然体験です。どちらも，小さな子には歩くだけでも大変で，それなりに体力が必要です。それでも，進むごとに移り変わっていく自然のなかで，きれいな花を見つけたり，せせらぎの音に耳を澄ましてみたりと普段は感じられないものを感じたようでした。

上級

上級は，２泊３日を竜王山山頂で過ごす移動キャンプ。大勢の人がいるキャンプ場から離れた環境で，自然に囲まれ，自分に向き合い，仲間と向き合うなかで，キャンプファイヤーの準備をします。

４日目〜お帰りなさいパーティー・キャンプファイヤー

上級が移動キャンプから帰ってくる･･･。上級を迎えるため，初級と中級で「お帰りなさいパーティー」を開きました。ブルーシートの巨大な幕，手作りのおもてなし，ドラム缶風呂，手作りの料理，オリジナルのゲーム･･･，すべてが手作りのあったかいパーティーでした。
そして，上級が炊く「キャンプファイヤー」。「自分次第で今日が変わる　GOOD DAYを創るのは君しかいないんだ」，上級が創った歌「Good Day」の一節です。ファイヤーの終わりにはいつまでもこの歌が流れていました。この歌に込められたメッセージがずーっとつながってほしいと思わせる，アツいアツいファイヤーでした。

５日目〜大野戦・料理コンテスト

今日はこれまでの成果を試す班対抗の日です。
まずは大野戦，班対抗の野外ゲーム。各班，グー・チョキ・パーに分かれて，相手につかまらない（じゃんけんの要領で相手に勝つ手−相手がグーならパーの人−なら捕まえることができる）ように相手の宝を取りに行きます。
そして，お待ちかねの料理コンテスト。各班のアイデア，技術，センスがゴールデン包丁賞を目指してぶつかり合います。初日のぎこちない手つきからすると，見違えるほど上手に，きびきびとした動きで次々とオリジナルの料理ができていきました。

６日目〜さよならのつどい・広島へ

最終日は，キャンプ場を片付けて，最後のプログラム「表彰式・さよならのつどい」へと続きます。コール大賞，スタンツ大賞，ゴールデン包丁賞，グッドルッキング賞，グッドグループ賞･･･，今回のキャンプでがんばっていた人・班を表彰します。そして，キャンプを終えた今の気持ちを一人が一言発表。賞を取って流す喜びの涙，取れずに流す苦やし涙，思わずあふれ出る涙・言葉が明日の安芸の子をつくっていく力になる，ジーンと来るつどいでした。
そして，バスで広島へ帰っていきました。

番外編〜キャンプでつくった料理たち

今回ほど料理にこだわったキャンプはないと思うぐらい，いろんな料理をつくりました。起きている時間で一番時間がかかるのが野外炊飯。県民の森キャンプではほとんどすべての食事を自分たちで作らなければなりません。だからこそのこだわり料理の一部を紹介しましょう。